在宅医療と連携パス

摘要

在宅患者の曰常生活を支えていくのは在宅医の役割であるが，基礎疾患の管理などで中核病院の専 門医のサポー卜を受けることで，患者やその家族に対してよりよい在宅生活を提供できるようになる. そのためには地域連携パスは重要なツールとして者えられている.また在宅医療において多職種，多 法人のス夕ッフ間での情報共有という課題を克服するうえでも，地域連携パスを活用している地域も ある.ただし地域連携パスはあくまでもツールであり，連携において重要なことは，在宅医療にかか わるス夕ッフ同士が顔と顔のみえる密接な連携関係の構築をすることである.在宅医も地域連携ネッ 卜ワークづくりに積極的に参加して使いやすい地域連携パスづくりに参加し，使用していくことでこ れまで以上に安心して在宅医療を提供できると考えている.