臨床工学技士ワークショップ（1） 人工心肺施行時の安全確保と臨床工学士の役割

摘要

最近人工心肺施行時の事故が報道され，心臓大血管手術における人工心肺の安全操作やシステム，また臨床工学技士を取り巻く環境にも人々の関心が高まりつつある。 人間はエラーを犯すものという大前提の下，人工心肺施行時の安全確保と，安全な人工心肺のシステムの構築は，それに関わる医療ス夕ッフの知識や理解を深めることも含めて非常に重要な課題である。 今回，各施設で心臓血管外科手術の人工心肺を第一線で支える選りすぐりの方々に，臨床の場面における人工心肺の回路やシステムの問題点，人工心肺を操作する臨床工学技士の作業環境に関する問題点などを解析していただき，その解決策や今後の方向性を示していただいた。 なお，このワークショップの進行上，以下のように抄録の順番を変えさせていただきご発表いただいた。