第43回日本人工臓器学会大会座長報告シンポジウム（2）日本発の人工臓器：基盤技術の創出と開発の現況

摘要

"日本発の人工臓器開発を如何に進めていくべきか"，という大きな問題意識の下で，本シンポジウムにおいては，第一には，そこでキーとなる基盤技術について，最先端の研究成果を紹介していただいた。 一方，臨床適用までの長い道のりを効率的に進めるためには，まずゴールを設定し，それに至るまでの時間軸を現在まで遡りつつ，必要な要素技術の開発とその融合を配置するという発想が必須である。 このように道筋を予め設定することで，予期せぬイノベーションの効果をも冷静かつ早期に判断することができよう。そこで第二には，この視点から臨床応用を目指して行われてきた研究成果からの経験紹介と今後の開発計画に対する示唆をお願いした。 指定3名公募3名の討6名の講演者による貴重な成果と考え方とが披露された。