痛風の臨床症状と診断

摘要

痛風は体液中の尿酸が溶けきれず,結晶となって析出することにより生じる結晶誘発性の急性関節炎である。痛風というと関節局所の疾患と思われがちであるが,その原因は高尿酸血症であり,高率に尿路結石,腎障害,メタポリックシンドローム,心血管疾患,高脂血症などを合併する全身疾患である。そのため,患者は一般内科やリウマチ科のみならず,整形外科,泌尿器科,腎臓内科,循環器内科,内分泌内科などに受診する機会がありうる。