顔面皮膚腫瘍切除後の再建における上眼瞼皮弁の利用

摘要

顔面の皮膚腫瘍切除後の再建方法として， 欠損の小さい場合は植皮術や局所皮弁術，欠損の大きい場合は遊離皮弁術などが選択される。その術式や皮弁採取部の選択は欠損範囲や部位，さらに整容的な面での利点·欠点を考慮して決定される。今回，われわれは高齢者の顔面の皮膚腫瘍切除後の皮膚欠損に対して，上眼瞼の皮膚を皮弁術に利用し，整容的に良好な結果を得たので報告する。