Lisfranc関節損傷に対するロッキングプレー卜を使用した観血旳整復術

摘要

Lisfranc関節の外傷には，高エネルギ一外傷による脱 臼骨折と，主にスポーツ外傷によるLisfranc靱帯断裂 (subtle injury)がある（図1).Subtle injuryに対して 一般的に行われている治療法は，骨鉗子でLisfranc関 節を整復?保持した状態での，皮質骨スクリューによる経皮的固定術である（図2).従来の固定術によるス ポーッ復帰率はNunleyらの報告で100%， Curtisら の報告で84.2%であり，良好な治療成績が報告されて いる.当院における以前の報告では，武道など特に裸足 や薄い靴で行うスポーツにおいては，Lisfranc関節にか かる負担がほかのスポーツに比べ大きいと考えられ，成績不良例が存在することを示した.