拡張現実のための照明制御を用いた3次元位置推定手法の検討

摘要

近年，企業や地方自治体にによるイベントや航空シミュレータ，カーナビゲーションなどの様々なシーンで拡張現実が利用され注目を集めている．現実環境に情報を付加し，人間の五感を拡張することを目的とした拡張現実は，医療や建築など様々な分野での利用が考えられている．知覚の中でも視覚に対する拡張現実が一般的である．代表的なものとしては，スマートフォンやタブレット型端末を用いたアプリケーションやプロジェクションマッピングが挙げられる．視覚に対する拡張現実は，実際には存在しないものを重畳表示することで実現している．実空間に文字やオブジェクトなどを重畳表示するためには，3次元位置の推定が必要である．