ソフトウェア無線を用いた無線LAN信号の干渉評価システム

摘要

免許不要の帯域では，予期しない干渉信号による通信品質の劣化が起こる可能性が高い．干渉信号が存在する環境下で，その干渉信号の帯域を推定し，適応的に希望信号が使用する周波数を変更することは，品質低下を避ける有効な方法の一つである．また，無線LANなどに使用されるマルチキャリア変調方式であるOFDMは，サブキャリアを選択的に使用することが可能なため，該当の周波数帯を避けて，残りの帯域を使用することに適している．複数のWLANシステムが重複した帯域を使用している環境下で，一部のサブキャリアを選択して使用する方式が提案されている［1］．