適応アンテナアレイを考慮したW-CDMAの上りシステム容量

摘要

適応アンテナアレイを考慮したW-CDMAの上りシステム容量の評価は，従来，セルに移動局をランダムに配置し，アンテナパタンを適応的に更新しながら送信電力制御の収束計算を行った後，所要品質を満たすかどうかを判定するシミュレーションにより行われてきた．今臥基地局や移動局の配置が一様とみなせる場合において，適応アンテナアレイを適用したW-CDMAの上り回線をモデル化し，システム容量を与える理論式を導出した．この理論式に実際のアンテナパタンを適用して，セルあたりのセクタ数やセクタあたりのアレイ素子数，アレイ素子のアンテナパタン，他セル干渉と自セル内干渉の比に基づいたシステム容量の評価を行った．