誘導加熱ローラー用直列共振形ZCS-PDM高周波インバータの開発

摘要

一般に，文書複写印刷機械装置（複写機、プリンタ等）では，感光性回転ドラムに付着させたトナ一を紙に転写した後，そのトナ一が剥がれなぃように熱を加えて定着させるプロセスが不可欠である。現在のところ，ハロゲンランプの放射熱を用ぃてローラ一を加熱し，連続送紙にトナーを付着させる複写機熱定着方式が最も一般的に採用されてぃる。近年，省エネルギー化に対する関心が高まる渦の中，ここ数年，電磁誘導加熱(IH)を利用した回転ローラ一加熱によるトナ一定着プロセスに大きな注目が集められてぃる。これは，家電民生や業務機器の分野での電磁誘導加熱式調理器の原理を応用して複写機トナー定着IHローラー加熱を行う新方式であり，誘導加熱の高効率·急速加熱·温度制御が容易などの点で優れた．特徴を活用し，従来のハロゲンランプヒータによる加熱方式に比べて待機電力が少なくですむことも効果的に取り入れられ省エネルギー型複写機として実用化が進められようとしてぃる。 既に，ぃくつかのメ一カからIH方式の高速複写機が検討されている。