東京都立多摩総合医療センター·小児総合医療センターの電気設備

摘要

東京都立多摩総合医療センター（789床）·小児総合医療センター（561床）は，東京都の都立病院改革マスタープランに基づき，二つの最先端医療センターを一体的に整備した延床面積約129000m~2，1350床の国内最大級の規模の医療施設であり，2009年9月に竣工，2010年3月に開院した（写真－1）。医療施設の電気設備計画で重要なことは，第一に信頼性が高く，安定した電源供給か継続できること，第二に安全·安心できる医療空間の提供，第三に省エネルギー化を継続して行える計画である。本計画では，これらの項目を主眼とし，計画を行った。また，東日本大震災の影響を受け，実際に計画停電（送電停止）を経験した数少ない大規模病院として，データの蓄積とそのときの貴重な経験も併せて検証している。