ビルオートメーションシネテムにおける統合ネットワーク

摘要

1952年米国ホワイトハウスに中央監視盤が設置され，1960年代に日本導入されて以降，日本におけるビルオートメーションが始まったと考えられる。 1980年代のインテリジェントビル，1990年代のLANの普及によりビルオートメーションは大きく飛躍した。 当初は，メーカ独自の通信プロトコルを用いたネットワークシステムで構成されていたが，その後1995年にASHRAE（American Society of Heating，Refrigeration and Air-Conditioning Engineers：米国暖房冷凍空調学会），ANSI（米国標準規格）で採用されたBACnet (A Data Communication Protocol for Building Automation and Control Networks)や，米国エシェロン社が開発したLonWorksがマルチベンダ対応ということで，ビル業界において広く採用されてきた。さらに，最近では，遠隔監視と省エネルギーなどの要求により，各種システム間を相互に接続する統合ネットワークに対する研究開発が盛んになっている。