バイオディーゼルの普及をめざして

摘要

世界は今、「再生産可能なエネルギーの構築」を国家戦略として、エネルギー政策の重要な柱にすえ、その開発と普及に力を注いでいる。 いずれ枯渇する石油等化石エネルギーに替えて、風力、ソーラエネルギー、バイオマスエネルギーなど再生可能なエネルぎ一からの供給比率を最大限高めてゆこうとする政策である。 EU諸国は2010年までに全エネルギー供給量の12％を「再生可能エネルギー」でまかなうことを政策目標に掲げ、その普及活動を協力に展開している。 このエネルギー政策は「地球温暖化の制御」や「酸性雨対策」など地球環境保全の視点のみならず、「資源循環型社会の形成」による持続性と活力のある経済社会の再構築をめざした国家戦略なのである。我が国においても、京都会議を境にクリーンエナジー、資源循環利用等に対する国民的意識も急速に高まってきている。 とくに、バイオマスの循環利用について、2002年日本政府は「バイオマス·ニッポン総合戦略」を策定し各分野において、その具体的行動が展開されているところである。