電磁波レーダを用いた鉄筋の高精度かぶり計測

摘要

鉄筋のかぶりを計測する方法として，電磁波レーダ法がある。鉄筋の深度に拘わらず測れる等の長所があるが、これまではBモード画像に頼るなど，必ずしも満足の行く方法ではなかった．これに対し著者は先に，Aモード信号を使用して求めた実測伝播時間と予測伝播時間の誤差二乗和を最小化することにより，径が既知の場合に対し誤差率1.8％の高精度な計測を実現した．本講演では，評価関数を原波形により近いもの（つまりマッチング度の総和）に変えることにより、更に高精度な計測が実現できることを示す．