中大規模OSS開発時のInformation seekingのためのトレーサビリティ可視化ツールの開発

摘要

取得したプログラムからアプリケーションの振る舞いを理解することは難しい．また，このプログラム理解において，Information seekingは重要なサブタスクであると認識されており，このサブタスクは開発期間の60%の時間的コストを占めると言われている．これほど多くの時間的コストを占める要因として，2つの困難が挙げられる．1つはプログラムのトレーサビリティが不可視であること，もう1つはそれが複雑であることである．本研究では，不可視性の困難に対しトレーサビリティを可視化するアプローチ，複雑性の困難に対してはトレーサビリティをフィルタリングするアプローチをとることで，2つの困難を解消し，Information seekingを支援するツールの開発を行った．