多層BD記録学習向け信号品質評価回路の開発

摘要

BD（Blu-ray Disc）を高密度化，多層化し，3層100GB，4層128GBとしたBDXLは，符号間干渉による影響が大きく，従来の信号品質評価指標による記録学習では安定した記録品質の確保が困難となっている．そこで，符号間干渉が大きくとも記録マークの調整に必要なエッジシフト量検出が可能な指標として，L-SEAT （run-length-Limited Sequence Error for Adaptive Target）を開発した．本研究では，L-SEATの実用化における回路規模の低減を目的にエッジシフト演算の最適化，時分割処理適用の検討を行った．本検討結果を基にL-SEATの回路化を行い，ルネサスエレクトロニクス社製のBDXL対応光ディスク記録再生信号処理LSIに搭載した．