廃木材の再利用に関する研究--コンクリートパネルへの適用

摘要

以上の実験結果から次のことが明らかになった。 木片チップ混入率50％までは吸水厚さ膨張，耐熱水，耐アルカリ性についてコンクリートパネルに必要な性能を十分満足していることが分かった。ボードの力学的性能（剥離性，曲げ特性）は木片チップ混入率70％までコンクリートパネルへの適用が可能な性能を有していることが分かった。 以上の点から今回作成したボードはコンクリート型枠パネルに適用できる可能性が示された。 しかし合板のコンクリート型枠パネルと比較すると密度が1.0前後と大きいため，今後軽量化の工夫をする必要がある。 軽量化の検討及び実大施工実験は次年度実施する予定である。