非平衡反応を用いたセレン酸イオン含有廃水処理装置開発

摘要

Table.1より、電流効率は低いものの、4段階の電解により、セレン濃度は100mg/dm~3から1mg/dm~3以下まで、十分下げることが可能であることがわかる。 また、半年間にわたって実験電解槽内の撹拌は、窒素ガスの気泡の上昇に伴う水流だけであるが、通常のスターラーで撹拌していた場合に比べて、極端に効率が悪くなっているとは考えにく。 をした結果から、電極の性能は、すぐには低下しないことも確かめられた。 これより、電解槽を15基備えた処産装置により、目標性能を達成できる見込である。 この結果に基づいて、平成17年度に試験処理装置を製作し、平成18年度より本格的な試験を行っている。 平成18年度は、固液分離装置を製作して組み込む。 また、試験結果に基づいて運転の自動化を行い、実用装置としての性能評価を行う計画である。 なおこの開発は、経済産業省による地域新生コンソーシアム研究開発事業の委託を受けて行われている。