省エネ·省力·省時間型蒸留蒸発装置（ウオ一ルウエツター）の開発

摘要

近年の経済活動の中で化学産業の重心は高付加価値、機能性化学製品の精力的な開発に大きく方向転換し、これに伴う高度な機能、物性を損なうことのない、省エネ·省資源·省力生産技術の開発が重要課題となっている。 鍵となる多品種、少量生産のパッチプロセスの非定常分離操作の代表である蒸発濃縮、蒸留分離精製、溶媒転換·回収操作に関しては従来の濃縮、分離精製技術では時間経過とともに溶液の減容·濃縮により物性が変化し、伝熱面が乾き、焦げ付いて熱変性したり、伝熟達度の低下を来たし、操作時間が非常に長く、エネルギ一ロスが大きいこと、ジャケット面の固着、焦げ付きのせいで後の洗浄の作業時間が長く、洗浄液消費量も多いこと等々、根本的に解決すべき技術開発が待望されていた。