米国にらみメキシコで展開

摘要

台湾が外交関係を持つ23カ国のうち，中米諸国がほぼ半数を占める。台湾と中南米の関係をビジネスの観点からみれば，外交関係がないメキシコやブラジルなどの重要性が大きい。これら中南米の消費市場で，台湾企業と日本企業は競合関係にある。その一方，日本企業がアジア諸国で製造委託などで長年，協力関係を保持している台湾企業が，中南米に進出する動きがある。米国向けの製造拠点であるメキシコなどでは，日本企業との新たな協力関係も始まっている。