時間-深度変換のための地球統計学的手法を用いた速度推定の試み

摘要

坑井位置でのマーカー深度と解釈ホライゾンの深度を一致させるために，時間-深度変換に用いる速度の空間分布予測に対して地球統計学的手法を統合したワークフローの適用を試みた。 その結果，チェックショットデータを有しない坑井においても，坑井マーカー位置での深度を一致させることができた。 今後は，対象エリアに対して疎なチェックショットデータから3次元空間分布を予測する際の高精度化手法について検討を加えたい。 たとえば，重合速度データをソフトデータとしてベイズ的アプローチを適用するのも方法であろう。 ただし，貢合速度とチェックショットの間に十分高い相関関係があることが必要であることはいうまでもない。