第8回アジア·太平洋一般溶融亜鉛めっき国際会議論文集（その6）--（9）溶融亜鉛めっき鉄筋一世界的展望

摘要

鉄筋の腐食は鉄筋コンクリート構造物の中で，耐久性不足をきたす唯一の原因で維持補修に多額の出費をもたらす代表的存在である。これらのコストはコンクリート構造物を早期に補修と修復をせねばならないということにおいて巨額な資源の流出であり，多くはリサイクルされるとはいえ，かなりの量はただ埋め立てられるのみである。このことを認識して，コンクリート構造物申での適切なライフサイクルが達成できるよう，コンクリート中での鉄筋の腐食のリスクを最小にするための努力が建築および建設産業の中で行われてきた。　本論文ではコンクリート中における亜鉛めっき鉄筋の性状と挙動に関する背景について述べる。また国際亜鉛協会（IZA）の支援のもとに著者等が行った，亜鉛めっき鉄筋を全世界で使用して’もらうための技術的および参考資料を作成するため行った最近の研究についての概要を述べる。これは出版されている多くの国際的研究，北米と南米，欧軋　中東，南アフリカ，アジアおよびオーストラリアでの亜鉛めっき鉄筋を使用した鉄筋コンクリ一幸構造物のケーススタディから得られた実証例である。この中には有名建築物や歴史的建造物，一枚のどルや構造物，道路および橋梁，海洋および海岸構造物，化学薬品工場および発電所，その機補数的使用目的のものなどのデータがまとめられている。