香春鉱業株式会社 香春鉱山

摘要

香春岳の石灰岩体は秋吉帯に属する石炭紀～二畳紀系の石灰岩体で，西南日本内帯の二畳紀付加体と考えられている。この石灰岩体は新潟県青海地方から岡山県阿哲·大賀台地域，広島県帝釈地域，山口県秋吉台地域をへて福岡県平尾台·香春地域まで点々と分布している。香春岳は南から一ノ岳（当初491m），ニノ岳（468m），三ノ岳（511m）が独立したように北北東一南南西に連なる南北約3km，東西約2kmの石灰岩を主体とする山塊である。この石灰岩体の東側は小倉一田川断層により田川変成岩類と接し，西側は白亜紀花崗岩類の貴人によりその分布を断たれている。南北はそれぞれ呼野層群と呼ぼれる古生層と接する。