回復Ni市況に20万トン以上の過剰在庫の壁

摘要

LMEニッケル価格がトン当たり12，000ドル台となり、一見回復を見せているが、市場関係者はニッケル相場の先行きにはなお多くの懸念材料を指摘している。この懸念材料が横たわる2009年一杯はニッケル相場の本格的な回復は困難としている。 先週、米国ビッツバ肘グで開催されたステンレス鋼と合金鉄のコンファレンスの会場を覆った雰囲気は2009年末に向けてニッケル相場は再度ダウン·トレンドといった感じであったようだ。トン当たり13，000ドルを天井とした年内の相場展開を予測する向きが多い。 ニッケル市況の先行きはなお"凸凹道"でトンネルの先は見えてこない。