アキシセルフイード型ツインカソードプラズマトーチの動作特性

摘要

プラズマ溶射では，粉末材料を十分加熱·溶融し高速で基板に衝突，堆積させることが重要となる。しかしながら溶射材料は通常，プラズマジェット側面から中心部に向かって送給する方法（以下＝サイドフィード法）で倶給されるため，材料をジェット中心の高温部に効果的に注入し加熱することは困難となる。その結果，溶射粒子の温度や溶融状態はばらつきが大きくなり，溶射膜の品質は低下する。これに対し，電極からアーク柱に対して直接かつその中心軸線方向に材料を注入する方法（以下＝アキシヤルフィード法）では，材料は十分加熱·溶融されるため高品質の溶射膜が作製できると考えられる。