家電製品におけるUDの進化

摘要

“UD-Checker”と名付けたUD評価ツールは，チェックリストを発展させたものである。最初に対象ユーザー属性，使用環境，UD必要度を設定し，達成目標レベルを定めて，仕様策定，試作品評価，製品評価の各段階で評価を行い，仕様にフィードバックさせる。現在は家電製品から他の分野へと適用範囲を広げている。また，ガイドラインは開発初期段階でのUD的配慮項目をまとめたものであり，仕様決定のより所となる。より高齢者に配慮した内容，さらに，子どもを含む安全·安心に関わる内容を強化させている。本稿では家電製品で進めてきたUDの進化過程と，今後の方向について述べ，製品に展開した最近の事例について述べる。