青森県南部地域のナガィモ早植栽培における主要病害虫の発生消長

摘要

青森県南部地域のナガィモ早植栽培における主要病害虫の発生消長について調査した.早植栽培の萌芽期は，普通栽培に比べほぼ1か月程度早まり，5月下旬であった.それに伴い，萌芽直後から発生したアブ ラムシ類の兖生盛期は，普通栽培に比べ20日程度早い6月中旬-下旬となり，終息期は普通栽培と同時期 の8月上旬であった.ナガィモコガは，早植栽培では6月中旬に幼虫発生が始まり，栽培期間中の幼虫発 生回数は4回と考えられた.7月中旬-下旬に幼虫発生が初めてみられる普通栽培に比べ，1回多い発生と なった.葉渋病の発生は，早植栽培では7月下旬頃に始まり，普通栽培に比べて発生時期はほぼ1か月早 まった.