商用衛星システム'DS2000'

摘要

三菱電機が主契約企業として開発を担当している宇宙開発事業団（NASDA）のETS－Ⅷ 開発成果をベースとして，実用衛星への適用を考慮した13kW級静止衛星用標準バス"DS2000"の開発を行っている。 この開発では，標準バスとしての更なる市場競争力向上のため，ペイロード（通信機器等）の搭載能力向上に必要な開発を行っている。 本稿では，DS2000の設計における目標設定について述べ，競争力強化のために実施している技術開発の例を紹介している。 競争力強化のために当社が開発しているLi－ionバッテリーを標準搭載とし，バッテリーの小型軽量化を囲っている。製造工期短縮のために構体系の組立て手順にフレキシビリティを持たせ，部品の入着遅れに対してスケジュール遅延を生じろことなく工程を進められるようにした。 また，100Vの高電圧で使用する太陽電池パドル系では放電破壊が問題となるが，設計に盛り込まれた対策により放電破壊を生じないことを検証した。