近年,衛星通信システムは周波数利用効率向上と高速·大容量化の要求に伴い,音声通信から高速データ通信まで多様なサービスへの対応,変調信号の多倍化や強力な誤り訂正符号の採用等,モデムの高機能化が進んでおり設備コストが増大している。現在,三菱電機では廉価な衛星通信ネットワークの構築を実現するための研究開発に取り組んでおり,今回,衛星通信用モデムの小型軽量化·低コスト化のために,複数チャネルの無線信号処理を1台のモデム装置に集約させたマルチチャネルモデムを開発した。これによって,VSAT(Very Small Aperture Terminal)システムなどで複数のモデム装置を用いて実現されていた多チャネル同時通信をこのモデム1台で実現することができる。このモデムの主な特長を次に示す。
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