ポリカルボン酸系高性能AE減水剤を用いたセメントペーストの粘度の経時変化予測に関する考察

摘要

昨今の性能照査型設言寸法への移行という流れの中でコンクリートの施工，すなわち，フレッシュコンクリートの型枠内への充填という行為に対しても構成材料のキャラクターを入力値として充填に対する照査を行う施工設計システムに関する研究が進められている．充填に対する照査を行うシステムに関する研究は，フレッシュコンクリートまたはフレッシュモルタルをビンガム体としてとらえ，降伏値および塑性粘度を材料構成則とし型枠内への充填の状況をシミュレ－ションするものが主流である．このようなシステムを施工者にとってより有用なシステムとするためには，実際の施工条件に合わせて，時間の経過とともに変化するレオロジー定数を適切に予測しシミュレーションによる充填予測の入力材料構成則とすることが重要になると考えられる．