平成15年度の特定添加物検定結果について

摘要

平成15年度の特定添加物検定結果を取りまとめたところ、次のような結果であった。 （1）検定申請業者は14社で、18種類の抗生物質について45銘柄の検定申請があった。 （2）製剤又は製造用原体を海外より輸入している抗生物質は、13種類、26銘柄であった。 （3）検定合格件数は523件、合格数量は1，551トン、その実量力価換算量は168トン（力　 価）で、前年度と比べ、合格件数、合格数量、実量力価換算量はいずれも増加した。 （4）合格数量の最も多い抗生物質は、サリノマイシンナトリウムで全数量の22．8％を占め、　 次いで硫酸コリスチン、アビラマイシン、ラサロシドナトリウムの順であっ．た。 （5）実量力価換算量については、サリノマイシンナトリウム、硫酸コリスチン、ラサロシ　 ドナトリウム、モネンシンナトリウムの順であった。 （6）精製級と飼料級の割合は、検定合格件数、合格数量、実量力価換算量ともに精製扱が　 高かったが、サリノマイシンナトリウムについては飼料級の方が3倍程度多かった。 （7）過去10年間の合格数量及び実量力価換算量の推移をみると、合格数量は平成6年度　 が最も多く、平，成11年度を除き、継続して減少傾向を示し．たが、平成15年度は今年度　 を上回った。 また、実量力価換算量は平成6年，度が最も多く、以降減少してきたが、平成13年度は前年度をやや上回り、平成15年度は前年度を上回った。 （8）事務所別の検定合格件数、合格数量及び実量力価換算量は、大阪事務所管内が最も多　かつた。名古屋事務所管内の合格件数の増加は管内の製造業者の製造管理体制の見直し　 によるものであった。