水産海洋学会地域研究集会: 駿河湾周辺域におけるトラフグ等水産資源の近年の動向と有効利用 - 4．2．「遠州灘天然とらふぐ」ブランド化への取り組み

摘要

平成15年より取組んでいる「遠州灘天然とらふぐのブランド化」事業も平成16年度で2年目となった．浜名湖周辺の観光施設が，平成15年10月，遠州灘ふぐ調理用加工協同組合を発足させ，地元の主力水揚げ漁港である舞阪漁港より15分の舘山寺温泉内に「ふぐ加工処理工場」を設立し，地元で水揚げされた最高級な天然ふぐを地元で消費させようと始めたのがブランド化の第一歩である．浜名湖えんため（環浜名湖の観光振興を考える会）が中心となり，「遠州灘天然とらふぐ」と銘刀ち，ロゴマ、－クも制定し差別化を図り（登録商標取得済），ブランド化のプロモートを行なっている．　 　 ブランド化の目的は，観光振興＝交流人口を増やし，経　 済効果をもたらす（観光客の経済効果は，ホテル.旅館で　 消費した額の24倍あるといわれている）こと，、そして漁　 業，派生商品，農業，雇用等地域全体の活性化にある．