地球環境劣化下の食料生産と環境保全に関する国際シンポジウム

摘要

日本農業気象学会主催の「地球環境劣化下の食料生産と環境保全に関する国際シンポジウム」（FPEC）が，2004年9月7～11日の5日間，福岡市の福岡国際会議場にて開催された．世界の人口は63億人を越え，地球規模での環境悪化がさらに確実に進行している現在，21世紀の地球環境は，地球温暖化，砂漠化，酸性雨，エルニーニョ，オゾンホール，森林破壊などの環境問題を抱えており，多くは世界全体，地球規模に広がる大気環境にまで影響を及ぼしている．この状況下では，環境評価が必要であるとともに，環境保全が不可欠であり，その中では安全、安価な食料生産が望まれるところである．このシンポジウムでは，地球規模の大気環境から微細気象までの気象環境を評価し，気象環境保全、緩和をはかり，食料問題解決の可能性を探ることを目指して，気象環境を専門とする世界の研究、教育、行政者によって個別的、総合的な環境問題を論議することを目的として開催された．ここにその概要を報賃する．