卜ドマッ等北方産樹種の コンテナ苗栽培

摘要

弊社は，北海道の東部十勝地域に位置しています。気候は最高気温30°C以上，最低気 温—25°C以下と年間寒暖差が大きく，太平洋側であるために冬の積雪が少ないのが特徴 です。樹苗生産は1949年に開始し，2001年の法人化を機に規模の拡大を図り現在に至 つています。現在の苗畑面積は約46haで，山林苗と緑化樹木を生産しています。北海道 東部地域はカラマツ王国と呼ばれカラマツ苗の需要が多く，弊社ではカラマツを主体に卜 ドマツ，ァカェゾマツそしてグイマツ雑種を生産しています。また，広葉樹（ナラ類， カバ類）やクロエゾマツなどの珍しい樹種の生産にも取り組んでいます。一方，緑化樹木 は在来種を中心に播種や挿し木で増殖し，露地およびポッ卜で養成しています。その他， 林業試験場から樹木の組織培養增殖の技術移転や，クリーンラーチの挿し木増殖などにも 積極的に取り組んでいます。ここでは，弊社のマルチキヤビテイコンテナ苗（以下コンテナ苗）の生産状況や生産に おける課題を簡単に紹介したいと思います。