ヒノ手間伐試験結果から見たこれからの森林施業について－ヒノキ列状間伐の検証－

摘要

ヒノキ人工林における間伐効果を見極めるため，昭和45～50年にかけて木曽谷の各地へ伐採方法，ならびに伐採率の異なる試験地を5カ所設定し，調査を継続してきた。 そのうち，木曽森林管理署南木曽支署管内阿寺国有林1014林班ろ小班におけるヒノキ人工林の列状間伐試験区において，調査，分析を行ったので概要を報告する。試酸の概要：昭和45年に，強度区，弱度区，列状区，柱材区，対照区を設定以降，おおむね5年ごとに胸高直径，樹高を毎木調査し，さらに林分調査結果を検証するため樹幹解析を平成15年に実施した。