「隆之国」らの糸ラインナツプで勝負!

摘要

現在且4頭の種雄牛を繋養する羽子田和牛人工授精所（羽子田幸一代表）は、これまでも糸系など鹿児島県にない系統を積極的に導入したり、全国に先駆けて福之国産子の隆之国を繋養するなど、少し変わった種雄牛を扱っている人工授精所でもある。 果たして今年のラインナップはどんな種雄牛たちだろうか？ 昨年デビューして一気に人気種雄牛となった隆之国は、その後も安定した枝肉成績を記録し続けている。 現状では全て生産者である島根県の（有）かつべ種畜牧場（勝部明美代表）からの出荷だが、初出荷（平成19年1且月）の雌牛がBMSNo.12、枝東417kg、ロース芯面積84cm~2を記録し、その後、経産牛でもBMSNo.6を記録するなど脂肪交雑能力の安定が目立つ。 父の福之国はどちらかといえばホ柄な種雄牛だが、隆之国はむしろ大柄で、背幅が充実しているのが特徴。当初、外傷により採精できない時期があったため、ストローの生産本数がまだ少なく、現在のところ上限20本での販売となっている。