日本列島銘柄牛の旅第11回香川県-『讃岐年』－瀬戸内の温かな風土に育まれた讃岐牛－

摘要

讃岐牛は瀬戸内の豊かな自然環境のなか、讃岐のひとびとのたゆまぬ努力と細かい心配りで、育てられてきた。 『讃岐牛』の歴史を辿れば明治15年頃全国に先がけて、小豆郡に黒毛和種の肥育が始まったのが最初だが、京阪神で「讃岐牛」と呼ばれるようになったのは大正の初め頃であった。 その後、三豊郡、仲多度郡、綾歌郡と広がりを見せ、全県下に広がった。讃岐牛銘柄推進協議会は昭和63年に立ち上げ、当初は東京出荷も行なっていだが、現在は京阪神を中心に出荷を行っている。 過去には東京食肉市場祭りにも、讃岐牛がメインとなって開催されたこともあり、また川崎市（東扇島）のミートフェアーにも出品していた。 しかし、東京食肉市場への市場出荷を中止してからはこうしたイベントへの出品も控えている。また、地産地消を旨として地元で生産されたものは、地元で消費しようという方向で県全体としても進めている。