異なる飼養管理方法で肥育された交雑種牛の成長と産肉成績の比較

摘要

一般に肉質の良好な牛は，肥育中期における飼料摂取量が多く枝肉重量も大きいので，肥育成績を向上させるためには，育成期および肥育前期から中期にかけての飼養管理が重要である。 しかし肥育牛は群管理されることがほとんどであり，肥育前期から中期における飼料組成や飼料給与量の制御が枝肉成績に及ぼす影響を，個体別に検討した研究はない。 演者らは電気刺激による牛の学習能力を活用した個体別給餌方式を1部の肥育牛群に取り入れ，試験を行っている。 本研究では従来型の群飼条件で管理された群と，個体別給餌方式を利用して肥育前、中期に栄養コントロールを行った上で肥育期間中に異なる飼料を給与した群の成長と産肉成績を比較した。