「黒毛牛群管理ソフト」を利用したつ棚良雌牛保留の取り組み曰高管内での繁殖雌牛計画的更新の支援事例

摘要

北海道日高管内（以下、日高管内）は、ここ10年余りで黒毛和種生産の一大産地に成長しました。平取町、 新ひだか町三石等の歴史のある地域に加え、新ひだか 町静内ゃ浦河町では、軽種馬生産農家の経営転換,複合化による黒毛和種の導入が進み、平成23年には繁殖 雌牛が約8700頭まで増加しました。その後、繁殖雌牛 の減少、高齢化が進み、繁殖雌牛の年間更新率は1割 を切る状況が続いており、優良雌牛造成,確保による 繁殖雌牛の計画的な更新が課題となっています。これ らの課題の解決に向け、新冠町では平成24年から繁殖 雌牛の枝肉成績（育種価）判明数向上に向け、町内生 産者素牛の預託肥育が開始され、生産者への育種価情 報をフィードバックする体制が確立されました。また、 平取町では道内初となる「和牛育種組合」が設立され、 地域の核となる系統づくりの体制が整備される等、新 たな取り組みが行われ始めています。