ミツバチを利用した半促成ナスの着果促進技術体系の開発. I. セイヨウミツバチの花粉媒介の効果

摘要

トマトやナスの施設栽培では，花粉媒介昆虫としてセイヨウオオマルハナバチBombus terrestrisが普及し，着果促進ホルモン剤の処理作業の省力化に大きく貢献している（北畑，2000）．しかし，本種はヨーロッパ原産の移入種であることから帰化による生態系への影響が危惧透れ（0110，1997），また，野外での在来機との種間交雜による生轍かく乱や営巣場所をめぐる種間競争を介した負の影響が科学的に示されたことから，「特定外来生物こよる生態系等に係る被害の防山こ関する法律」の規制対象となる特定外来生物に指定される見通しとなっている（国武·五簡，2006）．