秋田県戸賀湾，秋田県金浦町地先，鳥取県泊村地先および島根県隠岐島島前湾におけるイワガキのグリコーゲン含量の季節変化

摘要

イワガキCrassostrea nipponaは，広く養殖されているマガキCrassostrea gigasの近縁種であり，潮間帯に生息するマガキよりもやや深い水深帯に生息する。イワガキは，マガキに比べて産卵期が8～9月と遅く，さらに徐々に産卵、放精する特徴を持つ。そのため，夏でも成熟、産卵によりやせることがなく，夏場でもおいしいカキとして日本海沿岸を中心に地域特産的に流通している。 流通しているイワガキの多くは天然貝であるが，島根県隠岐島のように垂下養殖したイワガキを特産としているところもある。