マイコプラズマ、シノビエ感染症ワクチン（生'混合生ワクチン）

摘要

マイコプラズマ.シノビエ感染症は，モリキューテス 綱のマイコプラズマ科マイコプラズマ厲に属するマイコプフスマ、ンノビエ{Mycoplasma synoviae ： MS)に 起因し，マイコプラズマ.ガリセプチカム(Mycoplasma gallisepticum ： MG)感染症と共に，鶏マイコブラ ズマ病として家畜伝染病予防法における届出伝染病に指 定されている[1].MSは当初，伝染性関節炎の原因として報告され，そ の後，気囊炎ゃ上部気道炎の原因として，さらに重要視 されるようになった[2].その主な症状は，肉冠の貧 血，関節や腱鞘の滑膜における炎症性変化による関節部の腫脹と跛行，発育遅延等であり，進行すると，羽毛が 逆立ち，肉冠が萎縮するようになる.MGと同様に単独 では鶏に対してそれほど強い病原性を示すものではない お；他の微生物との混合感染によつて症状や病変が悪化 し，ニューカツスル病ゃ伝染性気管支炎ゥィルスとの組 み合わせで気囊炎を高率に発生すること力s確認されてい る[3， 4].また，MGと同じく，垂直感染（介卵感染） と水平感染の両方の様式で伝搬し，病原性はMGに比べ て弱いとされる力s，感染力は強く，長期間持続感染する ためMGよりも清浄化が難しいと言われている[5].