放牧における発情牛の歩行数の解析

摘要

放牧においては、発情にともなう行動の変化が舎飼いに比べ持著にあらわれろことが経験的に知られている。 しかし、牛が放牧地内に分散しているために発情牛の発見や捕獲が困難で、人工授精等の繁殖管理が省力的かつ効率的に行えない問題を抱えている。 牛は、発情の時期に一致して乗駕行動の頻度が増減し、さらに、放牧地における発情牛の歩行数は1000歩以上増加することが知られている。 一方、酪農におけるフリーストール牛舎では、歩行計などによって運動量を計測し、発情牛を識別するシステムが実用化されている。 本研究では、放牧地において発情牛を自動発見、捕獲するための指標として歩行数に着目し、歩行数の変化から発情牛を自動的に判別する方鋲について検討を行った。