永遠に大地の長（おさ）となれ －経営体育成基盤整備事業愛媛県永長地区の取り組み－

摘要

永長（ながおさ）地区のある西予市宇和町は愛媛県の西南部に位置し、県下最大の一級河川である肱川の上流域に拓けた標高約200mの宇和盆地にある。　宇和盆地は、水田約1，000haを有する本県屈指の水田地帯であり、明治から大正にかけて県内最初の耕地整理に取り組み、そのほとんどが10a区画に整備されている。　本地区は宇和盆地の中央部にあり水田面積約50haを有しているが、区画や農道の狭小、ほ場の排水不良、用水路の老朽化等基盤条件が悪く、ほ場の分散、農家の高齢化、農業従事者の減少等と相まって、農業経営の大規模化、効率化を阻害する要因になっていた。