転換畑における部分浅耕播種法がダイズの 生育、収量に及ぼす影響

摘要

コメの生産過剰基調が続く中，国は2002年に 米政策大綱を示し，ダイズの生産拡大を明確に打 ち出した.福岡県におけるダイズの栽培面積は， 1995年の2130haに対し,2003年では8570haと 急激に拡大した（九州農政局福岡地域センター 2012).その一方で，収量は2001-2010年平均で 174kg/10aと低く，年毎のバラつきも大きかった (九州農政局福岡地域センター2012).ダイズ作柄の変動要因として，大きく降雨の影 響と少雨の影響が挙げられ，福岡県においては， 播種前の降雨による播種の遅延，播種後の降雨に よる出芽不良，播種後の乾燥による出芽不良，開 花期における少雨が作柄に影響している.