田園空間の整備

摘要

「日本をガーデン、アイランドにするのが日本の文明の成熟にとって一つの有力なイメージではないか」，こう主唱するのは，国際日本文化研究センタ－の川勝平太教授である（オピニオン詰「発言者」1998年1月号）。 ガーデン、アイランやという用語は，生活空間と田園風景が融合したグレートブリテン島（イギリス）をイメージするよう．な概念で使われており，大平内閣の田園都市構想から，新,全国絵合開発計画の「多自然居住地域の創造」につながるアイデアでもある云新全総の策定に当年って設けられた国土審議会計画部会「人と自然の小委員会」で座長を務められた東京大学の武内教授もガーデン,アイラン下の主唱者の1人である。 氏ほ,欧米社会へのキャッチアップの過程で国土の美しさが失われたこを指摘し，農菓の生産性は向上したが，次世代に誇れる農村が築けたか．どうかは疑問と言う。 また美しいということは，単に見た目のことでなく，人間と自然の関係が正常であることによる快適さのことであり，しかも見えないところで公共投資によるインフラストテクチェアが整備されていなければならないとも発言されている（平成9年産金国農業土木技緬連盟中国四国支部フォーラム）。 折しも政府は，新年度予算に向けで生活空間倍増戦略プランめ策定方針を打出したところであるが，その中でも，生活空間イメェジあ一例として由園空間という言葉が使用されている。