中南米地域の住民参加型による総合的な土壌水俣全計画

摘要

農地劣化問題は，中南米諸国で急速に進行しており，農業生産性減少はもとより経済全般に悪影響を及ぼしている。 FAOの地域プロジェクト“農地保全計画”では，土地劣化の度合い，原因および劣化タイプについて調査し，持続的開発に必要な住民参加型アプローチを各国に普及させた。 また，土壌劣化の原因を把握し持続的な計画を立案するためには農業生態情報や社会経済的情報など多分野にわたる分析が必要であることから，引続きFAOの“農地情報計画”が開始された。 これはAgroecologicalZonning手法により地域を分類し，土地評価手法を活用して土地の適正度を把握し計画を立案しようとするものである。 本報ではこれらの事業概要について報告する。