近畿農政局国営事業における環境配慮体制の整備

摘要

環境に対する国民の関心や要請が高まる中，平成11年7月に制定された食料，農業，農村基本法では，農業生産基盤整備に当たっての，農業，農村の有する多面的機能や環境との調和への配慮に関する規定が行われた。 また，平成13年6月に改正された土地改良法においても，土地改良事業実施に当たっての原則として，「環境との調和への配慮」が追加されたところである。 これらを背景として，近畿農政局管内におけるより積極的な対応として，国営事業地区を対象に，一層の客観性と透明性を確保しつつ環境への配慮を推進する観点から，民，学，官の連携体制を構築し，幅広い情報収集と意見交換を行う「近畿農政局水土壁の環境創造懇談会」の設置等，「国営事業における環境配慮の推進」への取観みの発展，強化を図っているところである。本文では，その概要と今後の展開等について報告する。