果実透過光式近赤外分光分析装置の開発と多品目選果プラントへの導入

摘要

1980年頃，農林省の岩元氏，河野氏等により近赤外分光法による非破壊計測技術が紙介され，食総研の両氏を中心として，全国の大学，研究機関，民間での研究が急速に進み，この10年間に，国内の多くの選果場が使用する技術にまでに発達した。 この近赤外分光法による青果物の内部品質測定技術はその測定方法も反射光式と透過光式に発達した。 反射光式の方が先に開発され，その後，より精度の高い透過光式が開発された。 この方式は複数の内部成分について，同時に計測することが可能である。 実用化が始まったのは1996年と最近のことである。 以下，開発した透過光式測定について説明する。