農業機械化研究所年報: 平成17年度

摘要

基礎技術研究部では、作物や農業機械の種類等の枠に限定せず、ハイテク農業、苗生産、安全で快適な農作業、環境保全、資源活用、農業機械の省エネルギ的な利用等、農業機械全般に共通する応用基礎的な広範な研究を実施している。 メカトロニクス研究単位では、農用車両の自動化、ロボット化を中心とした研究を行っている。日本型水稲精密農業（PF）実証試験では、秋田、宮城両県下で作業ナビゲータと可変施肥機、収量コンバインを供試しての実証試験を行い、局所可変施肥の効果を確認した。 運転支援技術ではセンサシステムの搭載場所変更や、車両システムの更新、障害物を検出して非常停止する機能の装備など、実用場面を想定した改良を行い、それらの機能を確認した。 さらに、運転支援技術のニーズ調査を行った。作業ナビの適用拡大を目指すトラクタ運転、作業支援システムでは、ナビソフトの改良とハードの構成について検討を行った。 自動直進田植機の開発促進評価試験では、各地の農家水田で実証試験を行い、実用化へのニーズが高いことが確認されたので、今後、取扱い性等の改良を行い実用化を目指す。